院長ブログ/ BLOG
雌猫の排尿異常
こんにちは。
今週、ちょっと珍しい雌猫の膀胱結石の症例が2例続きましたのでご報告させていただきます。
まず、1例目、最近、排尿の回数が多いということで来院された症例のエコー検査所見です。音響陰影によって縁取られた結石が見えるかと思います。
X-rayを撮影すると
ちょうど真ん中の位置に骨と同じ白さで写っている結石が見えるかと思います。
2例目、主訴はかなり以前から排尿の仕方がおかしい。昨日の尿に血液が混じっていた。以前から(2~3年前)位から排尿回数が多い。ただ、その時は出血はなかった。ということで来院のあった症例のエコー所見です。
ちょうど、膀胱の尾側に先ほどの症例と同じような音響陰影によって縁取られたものを発見しました。ただ、この位置は腫瘍なども起こりやすい位置のため、膀胱内にカテーテルを入れ、生理食塩水を注入すると・・・
このように、位置が動きました。
この症例ではX-rayでの結石の確認ができませんでしたが、X-rayに写らない結石もあります。はっきりしたことはこれから検査を入れていかなくてはいけませんし、外科手術による摘出なども考えなければなりません。
犬にも言えることですが、雄の場合尿道が長いので、小さな結石でも尿道に詰まりやすく、放置しておくと腎不全に陥る場合が多々あるのですが、雌の場合は比較的、雄よりはそういった傾向は雄より少ないようです。しかしながら、雌の方が飼い主さんが症状に気づきにくく、今回の症例のように巨大な結石として発見されることが多いように思えます。
排尿異常があるようであれば、早めの受診をお勧めいたします。
排尿に時間がかかる
こんにちは
排尿に時間がかかり、食欲も落ちてきているという雌のワンちゃんが来院されました。飼い主さんもかなり心配されてました。
各種検査を行うと膀胱内に結石が・・・
早速、手術にて結石を除去しました。
↓
こういったのが膀胱内にあると痛いですよね~!!
結石除去後は元気さも出てき始めました。
結石は犬猫に多いストラバイトという結石でした。
この結石は膀胱炎に関わりが深い結石で、結石除去後も再発に注意する必要があります。
個人的な見解ですが、雄犬の場合は尿道が長く、巨大結石になるまでに尿道内に詰まってしまうことが多いのですが、雌犬の場合は尿道内に詰まる危険性は雄より少なく、巨大結石ができ発見されることの方が多いような気がします。
排尿異常は注意が必要です。
今後、このワンちゃんは処方食などを用いて再発の予防に取り組む予定です。
ワクチン時の身体検査にて
ワクチン時の身体検査にて心雑音が聴取されたワンちゃんの心臓検査を行いました。胸部のX-ray検査にて心拡大があり、心臓の超音波検査を行うと・・・
心臓が収縮しているときに左心房への血液の逆流があり、左心房も健康な個体と比べると大きく拡大しておりましたが、実はそれだけではなくて・・・
なんと、右心房と右心室の間の弁(3尖弁)にも血液の逆流が・・・
なので、この症例の診断名としては僧房弁閉鎖不全(MR)と三尖弁閉鎖不全(TR)ということになります。
幸いにして、今のところ発咳や運動不耐、腹水貯留などの症状は出てはいなかったため、いわゆる心不全という状況までは発展していませんでした。
飼い主さんはできるだけ悪化しないようにしてあげたいということで内科治療を選択していただきました。
これから、毎日の治療が始まりますが、飼い主さんもワンちゃんも頑張っていただきたいものです。
ご飯を食べない
こんにちは、今日2回目の投稿です。
今回の症例は3週間前からあまりご飯を食べなくなったことを主訴にこられた雌7歳令のわんちゃんです。
ご飯はあまり食べないけれどもお水はよく飲んでいるとのことでした。
身体検査より外陰部からの排膿があり
腹部超音波検査を行うと・・・
膀胱の頭側部分に異常を発見!!
血液検査にて炎症反応の数値も増加しておりました。
ちなみに↓はその炎症反応を数値化してみる検査機器です。
開腹を行うと子宮が異常なまでに大きくなっており、子宮の中には膿性のものがたっぷり・・・(写真は割愛します。)
なんと子宮蓄膿症を起こしておりました。
その膿を培養検査に出すと大腸菌が検出・・・
この子宮蓄膿症と言う病気は放置しておくと命に関わる病気です。
手術後も入院治療が必要で比較的長期の抗生剤投与も必要です。
高齢になり、卵巣の機能異常などが絡んで起こすことが多いようです。
避妊手術をしてない雌のワンちゃんでお水をたくさん飲んでご飯あまり食べない。という症状は注意が必要です!!
足のしこり
おひさしぶりです。なかなかブログの更新ができずじまいでしたが・・・(汗)
梅雨ということで最近天気の悪い日が続いてますね?
天気が悪いと外出するのがおっくうになってしまいがちですが・・・
さて、先日ちょっと気になる症例が来院されました。
主訴は内股の皮膚炎と1ヶ月程前から急速におおきくなってきたというしこりがきになるとのこと。
院内にて針で細胞を取って検査を行うと、顆粒を持った細胞の集塊がとれてきたので、手術にて切除し、病理検査に出すと肥満細胞腫という結果でした。
この肥満細胞腫は犬の皮膚の腫瘍では悪性の腫瘍に分類されやっかいな腫瘍です。
見た目最初は皮膚炎みたいなものがどんどん大きくなって行くケースが多いように見受けます。
幸いにこの症例の子はグレード1の肥満細胞腫でした。
なかなか治らない皮膚病や経過がはやく進行する病変には注意が必要です。