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動脈管開存症(PDA)の症例

先週の火曜日に動脈管開存症(PDA)の症例に対して、カテーテルインターベンションにてACDOによる塞栓術を行いました。
本症例は、近医の先生より心拡大とと心雑音を指摘されて、先日、当院に来院された症例です。
心臓エコー検査で、動脈管開存症と診断し、大動脈と肺動脈との圧較差がしっかりとれていたため、閉鎖術適応とした症例です。
大抵は若年の時に診断され、閉鎖術を行うことがほとんどなのですが、本症例は3歳と成犬になってから診断されました。

本症例は12kgと中型犬の体格であり、外科結紮の場合、時間が経過していることによる動脈管や主肺動脈の拡張や菲薄化といった変化がおきている可能性が高く、動脈管周囲を剥離操作している際の出血リスクの可能性も高いことから、費用はかかるけれども、カテーテルインターベンションにてACDO塞栓を行う方が、出血リスクと侵襲が少ない旨を飼い主様にご説明し、同意を得られました。(当然、塞栓を行う前の心臓カテーテル造影検査にてACDOによる塞栓が適応かを判断してからなのですが、本症例は塞栓処置前の造影にて適応症例と判断しています。)

処置は無事終わり、動脈管から肺動脈につらなる異常血流は消失しました。
以前、PDAの秋田犬の23kgの症例を開胸下で外科結紮を行ったことありましたが、メチャクチャ大変でした。中・大型犬や成犬になってからPDAが発見された場合、閉鎖が適応であるなら、ACDOの塞栓が一番なのかもしれません。


6月7日の僧帽弁形成術の症例

いつもご訪問いただき、ありがとうございます。
6月7日に僧帽弁形成術(MVP)を行った症例のご報告です。

コチラのワンちゃん(チワワ)ですが、近医の先生よりご紹介いただきました。
当院での初診時は下記の通り、心拡大が酷く、僧帽弁の前尖も腱索が断裂しており、重度の僧帽弁逆流が認められました。

手術の日までは、なんとか内科治療で凌いでもらい、6月7日にOPE。
OPE後は弁の逸脱もなくなり、僧帽弁逆流も消失しました。
心拡大も消失しています。

その後、現在のところ、2ヶ月ほど経過していますが、経過はおかげさまで良好です。
とはいえ、術後に合併症も出ましたが、それを乗り越えて勝ち取った成功でもあります。
今年は今のところ、3例の僧帽弁形成術を行い、全頭、無事に飼い主様の元へお返しできております。
僧帽弁形成術(MVP)という大きな手術、現在のところ、獣医領域において、数%ですが、合併症で残念ながら亡くなる症例もいます。受けられた飼い主様方はご決断されるにはかなり、ご不安もあったかとは思います。当院を信頼していただき、ご家族を預けていただいたことに対しては身が引き締まる思いです。
8月は、PDA:動脈管開存症に対してAmplatz Canine Duct Occluder:ACDOによる塞栓をインターベンションにて行う予定のワンちゃんがいます。無事、飼い主様の元へお返しできるよう、スタッフ一丸となり、頑張りたいと思います。