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会陰ヘルニア

食欲廃絶、嘔吐を主訴に来院されたワンちゃん。
会陰部(肛門の周囲)にヘルニアを起こしており、膀胱が腹腔内から反転し脱出しておりました・・・
排尿困難になっており、腎不全に至っていました。
すぐさま尿道カテーテルを設置し、入院での治療を開始。
翌日には腎不全も緩和したため、ヘルニアの手術を行いました。
実はこの会陰部のヘルニアは高齢の未去勢♂の罹患率が高い病気です。男性ホルモンの影響で肛門周囲の筋肉(尾骨筋、肛門挙筋など)が退縮してしまい、そこに隙間ができヘルニアになってしまうという病気・・・若いうちに去勢手術を行えばこの病気の発症リスクはかなり激減します。
ヘルニアを起こして去勢手術だけを行っても筋肉の退縮は戻りませんのでヘルニアは治りません・・・
また筋肉の退縮から起こるヘルニアなので手術を行っても再発するリスクのある獣医師泣かせの病気でもあります。
今回の症例は筋肉の退縮が重度に起こっておりヘルニア孔を閉じるために中々苦労しました。筋肉だけの縫合では不十分なため、総鞘膜という睾丸を包んでいる膜を利用し整復しました。無事整復できほっと一息です!!


発毛してきました~~~!!

当院に1ヶ月前より皮膚疾患で通っていただいている症例です。
主訴は『薄皮が剥ける感じで脱毛していく。痒みはあまり目立たなく、皮膚が黒くなってきている。』でした。真菌、パターン性脱毛、ホルモン疾患などを考え経過中に様々検査をさせていただき治療を施すと1ヶ月で見違えるくらい発毛してきました。。。良かった!!飼い主様も大喜びでした!!
<画像をクリックすると大きくなります>


胃内異物

当院でホテルで預かっていたワンちゃん。
預かり時に飼い主様より『最近便が柔らかい』との話。ひどくなるなら診療させていただくことをご了承していただきお預かりいたしました。
その後飼い主さんとお別れをした後すぐに大量の嘔吐・・・
その後軟便の排泄・・・
胃腸炎の治療を施したのですが翌日になっても嘔吐がひどく、至急飼い主様に連絡をとり、検査をさせていただくと・・・




ん???何やら赤くマルで囲んだ部位がおかしい・・・

超音波で確認すると


ちょうど胃の幽門部に超音波の異常所見が!!!!

飼い主様と連絡を取り、説明すると2ヶ月前にアイスクリームの棒を食べていたとのこと。2ヶ月前のことでその後特に様子も変わりなかったので気にしてなかったとのことでした。

確認のためいつもお世話になっているO先生の病院で内視鏡・・・
o先生から『先生、あったよ!!』って連絡を受け、送られてきた画像がコチラ↓


本当にとれてよかったです。O先生曰く、かなり胃粘膜も炎症があったとのこと。異物恐ろしいですね?異物が原因で命を落としているワンちゃん、猫ちゃんは多いです!!時間が経って症状を示す場合もあります。注意しましょうね?


事故の症例

重機による事故のため来院。
各種検査にて膀胱破裂、腹腔内出血、右側寛骨臼骨折が判明。
緊急オペを施し、膀胱の再建と腹腔内出血の止血処置を施しました。
↓↓↓(血のダメな方はクリックしないでください。)

後腹膜腔の右腎後方からの出血でした。
術後3日で食事も少しとれるようになったので今度は右側寛骨臼の整復・・・
↓↓↓



骨折端を合わせるのに苦労いたしましたが、なんとか整復できました。

今回、この器具たちが大活躍してくれました。
↓↓↓<外科用ドリル>


↓↓↓<電気メス バイポーラ>


本日で受傷後1週間経ちます。やれることはすべてやりました。おかげで食欲も安定してきました。このまま無事退院できることを切に願います。


排便障害

2年間の排便障害に苦しんでいた症例の来院。
原因は会陰ヘルニアによるものでした。
会陰ヘルニアとは、中高齢の未去勢♂に発生し、腹腔内臓器(膀胱や前立腺など)や直腸拡張による排便障害を起こす疾患です。
直腸内にかなりの宿便があり、炎症もひどく起こしていました。
また、術前検査では心臓の弁膜症(三尖弁逆流)も発見。
高齢で基礎疾患(三尖弁逆流)などがありましたが、このヘルニアがあるとQOLを著しく悪化させるため、飼い主様の同意のもと手術を行いました。
画像↓(お食事中の方はクリックしないでください。)

ヘルニア部位が大きかったのでインプラントが必要かと思いましたが、インプラントを入れず無事整復できました。自分的にはあまりインプラントは入れたくないので良かったです。無事排便障害が治まってくれればと思っています。


胆嚢粘液嚢腫

いつもご訪問ありがとうございます。
今回は症例報告をさせていただきます。
つい先日、食欲不振、発熱、嘔吐を主訴として来院されたワンちゃん。
血液検査で黄疸とCRP(急性炎症の指標)、肝酵素の数値が著しく上昇していました。
検査を進めて行くと、腹部エコー検査にて胆嚢がまるで『キウイフルーツを真っ二つに切った断面』に似た胆嚢粘液嚢腫に特有な所見が得られました。入院をしていただき、経過をみていたのですが、黄疸と炎症反応の数値が悪化の一途をたどったため、飼い主様に同意をしていただき開腹いたしました。
写真をクリックすると大きくなります。
(血がダメな方はクリックしないでください。)

胆嚢が粘液貯留でパンパンになっていたため、肝臓から剥離して切除。総胆管の開通を確認し、腹膜炎も起こっていたため腹腔内を洗浄、閉腹いたしました。
術後2日目になりますが、食欲も少し出てきており、顔つきも随分と楽になってきているようです。まだまだ油断は出来ませんが無事にお家に帰れる様になってもらいたいです。


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